ドイチェバーンの期待を裏切らない対応に逆に震えた話

みなさんこんにちは。
しばらくぶりの投稿になってしまったが、ようやくこれから定期的にブログ配信ができそう。
こちらは9月に入った途端、快晴の日が少なくなり、気温も急に下がりはじめドイツの秋を感じられる季節に
なってきた。公園を歩くと、どこもかしこも葉っぱが紅葉に色づきはじめ、樹木たちも冬の準備をしていることを実感する。と言っていたら、
もうあっという間に10月のはじまりである。
そういえば、ドイツのスーパーに行くと早くもクリスマスグッズやアドベントカレンダーが売り出され、
秋は早くも過ぎ去り、こちらも冬の装いかと心まで寒くなってしまいそうだ。
そんな季節の移り変わりを感じるころ、みなさまいかがお過ごしだろうか。

今日はつい先日ベルリンに日帰りで行ってきたのだが、そこの道中で起こったドイツ住まいのひとは散々話題に挙げているドイチェバーン(=DB)によるハプニングと、ベルリンでの数時間のようすを
お伝えしたい。

目次

寒いなかでの数時間はさすがに堪えた

先日10月3日は、ドイツにとって記念すべき日「ドイツ再統一の日」であった。
1990年10月3日
それまで東西に分断されていたドイツがようやく、壁を隔てることなく1つの国として誕生したのだ。
そのため、その日はドイツで数少ない国民の祝日であった。
祝日というだけあって、混雑とできる限りのトラブルを避けるため朝の7:00すぎ発の電車に乗車した。
この時点では、まだ事がうまく進んでいたのだが、この後の1回の乗り換え後うまくいかなくなってしまう。
というのもこのDBというのは遅れることで有名で、時間通りにくるという概念がそもそもないのだ。
だからこそ、乗り換えがあるととても神経を使う。
そんな心配は今回は不要と思っていた。乗り換えがスムーズにいったからだ。
ただ乗り換えて数分後いやな予感がする。アナウンスが流れどうやら「次の駅で全員降りろ」という
内容だった。
DBアプリで運行状況を見てみると、緊急医療サービスとやらで電車がキャンセルになっていたのだ。
わたしは、ドイツに来て日本以上にイライラすることがなくなった。それは、期待をしたところで期待通りに
応えが返ってくることが少ないからだ。
だからこのときも、「こんなことあるよね~」という感じで、途中下車した。

ドイツでは自分の主張をしなければ、全て相手の思い通りになるということを、実体験や友人から口酸っぱく
言われてきた。だからときには怒ることも必要なのだろうか。いやそれとこれとは違うような気がする。
「怒り」という感情は人間にとってとてもエネルギーを消費する感情であって、なにも生まれない。
だからこそ日々可能な限り穏やかに暮らせるよう努めたいところ。話はさておき、途中駅で降ろされた
わたしたちは、電車の代替輸送でバスが運行されると聞き、みな寒空のなか何時にくるかも分からないバスを
数時間も待ち続けた。

焼酎で冷え切った身体は完全に元通り

さすがに、10何℃くらいの屋外での数時間のバス待ちには応えたが、空腹を知らせる自身のアラームと
同じくらいのタイミングで、電車は何事もなかったのようにホームに入ってきた。
こういうとき、なぜか時間通りにやってくる笑
そこから、東京の満員電車を彷彿とさせる車内に揺られること1時間ちょっとでようやくベルリンに到着した。
駅に降り立つと、ようやくベルリンに着いた喜びとここまでの思いもよらない長旅の疲れはほぼイコール状態で
あった。ただ、今回わざわざここまで来た一番の目的は、芋焼酎のイベントに参加するためだ。
わたしは無類の芋焼酎好きであり、それがわたしの地元の誇る名産品であり、今後ヨーロッパでまだまだ需要がありそうな芋焼酎を売りたいと思っている。
だからなにがなんででもこれに行きたかったし、結果行くことができたのは大変に満足である。

https://twitter.com/machixxo/status/1837944187012239501

しかもこのイベントにはわたしが会いたかった、たまたまFacebookで見つけた鹿児島大学で焼酎の研究を
されている方も登壇されるということで、なにがなんでも行かなければなからなかった。いつかは会いたいと
思っていたところ、こんなに早く出会えるなんて思いもよらなかった。

こちらのイベント、焼酎研究者である彼が、芋焼酎のバックグラウンドをレクチャーしてくれるのに加え、
小牧酒造の味わいの異なる3種類を飲み比べ、いくつかのおつまみでペアリングを楽しめる内容だった。
先述したが、焼酎はまだまだドイツで知る人は少ないと思う。だからこそ、こういうイベントでの普及活動は
大変重要なことであるし、こういう同じ思いの仲間に出会うととても心が震える。
心も身体も大変に疲弊した状態でこちらを訪れたものの、やはりわたしに与える芋焼酎の影響力はでかい。
完全に復活したといっていいだろう。

ベルリンに行く毎度の楽しみ

ベルリンに行く毎回の楽しみといえば、クオリティーの高い日本食が食べられること。今日はどこに行こうかと
リサーチの段階からいつも楽しみだ。今回は、Instagramで度々目にすることが多かった、こちらの
「Schōdo Udon」を訪れた。

わたしが注文したのはご覧の通り、かけうどんと
天ぷらのセットである。
はじめの一口はもちろんおだしから。一口目を味わうと、どこか身体に染み付いた感覚が戻ってくるかのような
かつおの香りが全身に行きわたった。お次はメインのうどん。こちらのお店は讃岐うどんのお店で、
讃岐うどんといえば、職人自らの足で生地をこねることであの独特な「コシ」が生まれると聞いたことがある。
昨年徳島にいたときに足しげく通っていた香川のお気に入りのうどん屋を思い出す。これだ!!!という感じ。
すべてが懐かしくあり、ベルリンにいながらもう一人のわたしは日本に帰っていたようだった。
そこに決めつけは、この天ぷらたちだ。もうどれをとっても日本の天ぷらそのものだ。
あのふわっとした軽い口当たりに、なすやエビといった定番の天ぷらの王道には、もう箸が止まらない。
すこし欲を言うと、ここにめんつゆとしょうががあればもう何も言うことはない。
忘れがたいひとときであった。

そんなこんなで、焼酎で完全に元気を取り戻し、さらにうどんと天ぷらで英気を養ったわたしはそのままの足で
何事もなくライプツィヒへ帰ることができた。前半は、DBの力量を存分に見せつけられもう完敗という
感じだったが、後半に連れて心と身体が満たされていく感じが、たまらなくわたしを至福にさせた一日であった。
本日も最後まで読んでくれてありがとう。
また次回の投稿をお楽しみに。

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