在外選挙制度を使って投票に行ってきた話

みなさんおはこんにちは。本日はいつもの前置きは抜きにして早速本題に入りたい。
つい数日前に一段と早起きをして、この前の「DBベルリン事件」があったにもかかわらず、
紙ぺら1枚
くらいのうす~い期待を抱きながらまた
ベルリンに行ってきた。
期待をほぼほぼ抱かないで行っただけに、うまく
いった日にはこれ以上ない喜びを味わえるもの。
そう今回は数分の遅れはあったものの、乗り換えにトラブルこともなく、行きに至っては定刻通りの到着
だった。
なんと薄い喜びと言われてしまえばおしまいだが、その喜びを大事に噛みしめながら帰路に着いた。

目次

大使館までの道のりはこの時期ならでは

さて今回の目的は、石破首相が猛スピードで決めてしまった衆議院解散に伴う、衆議院議員選挙などの投票へ
ベルリンは日本大使館まで行ってきた。わざわざ電車を乗り継いで行った理由は、大使館を一度は訪れて
おきたかったから。それから、のちほど説明する海外で投票するための「在外選挙人証」を日本から持ってきた
ため、わたしの1票を投じたいという思いもあったため。
さらには、この選挙人証に登録しているドイツの
住所変更もしなければならなかったため、今回
訪れることに至った。

大使館の最寄り駅は、「Potsdamer Platz」(=ポツダム広場)で歩いて20分くらいで行けてしまう。
駅のホームから地上に降り立つと、いかにもベルリンに来たと感じられる。モダンなビル群が立ち並び、
そのそびえたつ姿は日差しも相まって、非常にまぶしく見えたのはわたしだけだろうか。
またこのあたりをゆっくり散策するのもおもしろいと思った。
さらには、おそらくベルリンの壁の一部なのであろう。すごい迫力とともに、その当時の様子が目の前で
映像として浮かび上がるようにそこに置かれている。
その壁に背を向けるような形で、ベルリンフィルハーモニーの本拠地の並木通りを歩いて20分くらいのところに大使館はある。
その通りがまたこの季節ならではで、あたり一面黄金色に輝いている。
ちなみに、ドイツ語に「Goldner Oktober」という言葉がある。この名の通り「黄金の10月」
まさにこの月は、その名の通り街中を歩けば、
まぶしいほどに輝く黄金色と出会うことができる。
歩いているだけで楽しいし、気持ちがよい。
ベルリンフィルや美術館、各国の大使館の目の前には、東京ドーム何個分かは数知らず、とにかくだだっ広い
公園が広がる。大使館があるだけあって、
落書きは見当たらない、静かで治安の良さを感じるエリアだ。

ベルリンフィルハーモニーの本拠地

大使館の住所は”広島通り”

ドイツの住所は至ってシンプルだ。通りごとに人名などを取った“~Straße”(=~通り)と付けられていて、
おそらく端から順に1、2、3、、、というような感じで番号が付与されている。
なんと大使館の住所は、“Hiroshimastraße 6”
(=広島通り6)なのだ。

Hiroshimastraße(=広島通り)


ウィキペディアによると、この通りの名前は広島に原爆が投下される、1945年8月6日までは異なる通りの
名が付けられていた。
“最初の原爆がベルリンに投下される可能性があったため、広島市との連帯感を思わせる通りに変更された”
と書いてある。
原爆が投下される前、現在の大使館の建物はナ〇スドイツ時代の、1938年ごろから
ヒ〇ラーと建築家によって、「世界の首都ベルリン」にふさわしい都市構想計画の一環で建築されたの
だとか。当時のドイツと日本は同盟国であり、ベルリンにおける日本大使館の位置付けは、ヨーロッパの重要な外交拠点であった。ドイツ日本大使館にはこのような歴史があったということは、もちろん知らなかったが
こういう機会がないとおそらく知り得なかった事実かもしれない。

そもそも在外選挙制度とは

この制度は簡単に言うと、外国に住んでいながら国政(=国の政治)選挙の投票、そして今回から
最高裁の
裁判官の国民審査もできる制度である。詳しくは、大阪市のホームページが分かりやすかったので、
そちらをご覧いただきたい。投票には、「在外選挙人証」という証明書が必要だが、もちろん出国前に自分の
住所のあった市町村役場に申請可能だ。
もし、それができなくても、こちらの日本大使館・領事館でも申請、
受取が可能だ。
投票の方法として、日本大使館・領事館での投票、郵便投票、日本国内での投票(一時帰国時など)から
選択可能だが、郵便投票はあまり現実的ではない。自ら自分の選挙区の選挙管理委員会に投票用紙を郵便で
申し込み用紙を送ってもらい、再度日本の投票日までに送り返さないといけないからだ。
最近、ドイツから日本への郵便はおおよそ3週間ほどかかる。
今回の選挙ではムリな話だ。だから、最も妥当な選択肢として日本大使館・領事館に直接出向く方法が
いいだろう。今回はじめて、この制度を利用して投票をしたが、おそらくこの投票の形式は郵便投票と
変わらないような気がする。大使館・領事館の場合は、投票所に選挙管理委員会の係の方がいらっしゃる
ため、一から手順を説明してくれる。はたまた、分からないことがあれば逐一聞くことができる。
投票用紙を自分で送る手間も省けるといったような違いだろうか。

手順としては、まずはじめに自分の選挙区宛てに封筒と書類を記入し、次のセクションで投票用紙を受け取り、
各都道府県ごとに選挙区の候補者や政党などが一覧で記載された1冊のファイルから自身の候補者などを探す。
用紙に候補者名、政党名、辞めさせたい裁判官がいる場合は×印(今回の場合)をそれぞれ記入・封をする。
その後、選挙管理委員の方に最終チェックをしてもらい、郵送用の封筒に入れてもらえば投票は終了だ。

わたしは今回投票するにあたって、「NHK 衆議院選挙2024特設サイト」が非常に参考になった。
選挙区ごとに立候補者が表示され、立候補者1人1人の主張などNHKが独自に行ったアンケートを基に
きれいにまとめられている。さらには今回情報が少ないと言われている、「最高裁の国民審査」についても、
審査対象の裁判官がこれまで行われた裁判に対して、自身の見解を述べている。
これまた非常に参考になった。そもそも国民審査自体、わたし自身がよく分かっていなかったため、
そういうところから丁寧に説明がなされており、
非常に大助かりであった。
日本では、今週日曜日が投票日だろう。ぜひ、誰に投票したらよいのか分からない、そんな素朴な疑問を解決
してくれる、まさにかゆいところに手が届くとはこのことではないだろうか。
ぜひ、NHK選挙特設サイトをご覧いただきたい
と思う。

意外と海外にいても、日本と同じように利用できる制度がある。こういう情報もまたなにかあれば随時わたしの
体験も交えて、発信していきたいと思う。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。
また次回の投稿もお楽しみに。

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