わたしがライプツィヒに住む1つめの理由

みなさん、こんにちは。久方ぶりの投稿である。
先月はイベント続きのライプツィヒであった。
「Bachfest」にはじまり、ゲヴァントハウスのシーズンオフを盛大に締めくくる「klassik airleben」さらに
「EURO 2024」と大いに盛り上がりを見せている。
特に、今年のヨーロッパサッカーリーグは、ドイツが開催国ということで、ライプツィヒのスタジアムでもいくつかの試合が行われている。

今回は、先月行われた上記にあげたクラシック音楽イベントのようすをお届けしたい。
それとともに、現在ヨーロッパの多くの地域ではいわゆるサマーヴァケーションなのではないだろうか。例にもれず、ここライプツィヒでも「ゲヴァントハウス」をはじめ「オペラ歌劇場」なども今シーズンが終了したと同時に、
束の間の夏休み期間だ。
そこで感じた、わたしにとって「ゲヴァントハウス」は、いつの間にか大きな存在になっており、それ故に、このシーズンオフの期間は自分の心にはりがなくなってしまったことを感じるここ最近。
そのあたりを今回はシェアしたいと思う。

目次

ライプツィヒが誇るバッハの音楽祭

6月7日~16日のおよそ2週間弱の間、ライプツィヒの至るところで「Bachfest」は開催された。
結構1つ1つのコンサートが20€以上と、少しお高めだったため今回は無料のものを選んで訪れた。
輝かしいオープニングは、屋外広場に作られたステージが作られ、「ヨハネ受難曲」が演奏された。
数時間にも及ぶこちらの大曲、もちろん無料だ。当日の会場のようすはこちら。


オペラ形式のコンサートで、歌手や合唱団が演技をしながら、歌う姿がとても印象的だった。これだけの長時間の曲を立ち見していたものだから、舞台にメリハリがあり、退屈しない構成で、聴衆者としてはとてもありがたかった。
この環境にいられるだけで、幸せを感じずにはいられない1日であった。

ゲヴァントハウスのAirleben

続いて紹介するのは、6月の末の土日に行われたゲヴァントハウスの今シーズンを締めくくる一大イベントだ。
もちろんこちらのイベントも無料だ。これを毎年楽しみにしているというひとは多いような印象を受けた。
ライプツィヒの動物園に隣接する、非常に広大で美しいローゼンタールパークという公園で開催された。

屋外コンサートらしい、普段のゲヴァントハウスの雰囲気から離れた、映画音楽一色で、公園内は大盛り上がりだった。ミキシングの方の技量が乏しい印象を受け残念であった。ゲヴァントハウスの魅力である、弦楽器の音が悲しいかな、弱弱しい感じに聴こえわたしにとっては、すこし後味の残るコンサートになってしまった。

ゲヴァントハウスへの愛

それらのコンサートからしばらくたった今、わたしは久しぶりにホームシックになったときのような感情を思い出す。前述した通り、ゲヴァントハウスの2023~2024年にかけてのシーズンが終わってしまった。
いままで、ゲヴァントハウスのホール前を通れば、ホール内はいつも輝かしい明かりが灯され、はたまたサイトを
見れば、なにかしらコンサートがほぼ毎日開催されていた。

半年以上ライプツィヒで過ごしてきて思う。ゲヴァントハウスはわたしの生活のなかの一部であり、ゲヴァントハウスが生きがいの1つであり、心のよりどころであり、第二のホームであるということを。
そして、この環境を手放したくないと、いまドイツ語を学んでいるのだとも思う。とかいまは言っているが、
ライプツィヒに来るまで、恥ずかしながらゲヴァントハウスの存在すら知っていたか怪しい。
いまは愛して止まない、メンデルスゾーンが2代に渡って音楽監督を勤めたという事実も、NHK交響楽団の
桂冠名誉指揮者で、わたしが大学時代にNHKホールでヘルヴェルト・ブロムシュテットの指揮で聴いた
チャイコフスキー交響曲5番で感動した彼も、これまでに音楽監督を勤めていたという事実も。
はたまた、日本で知られているだろうか、カール・ライネッケという作曲家兼、ゲヴァントハウスの音楽監督を勤めていた彼の曲は、けっこうここでは演奏機会が多い。

そういうこれまでのできごとが歴史となったいま、その歴史が刻まれたその地で音楽を聴く。とても意味深いものであり、そこで得られる体験というものはわたしたち日本人に、とても大きなものをもたらしてくれると思う。

日本からライプツィヒというのは、決してアクセスの良い場所ではないが、ドイツに来た際には必ず立ち寄るべき
スポットであるということを、身体を張って勧めたい。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。

また次回もお楽しみに。

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