ドイツが繋いだ日本を超えた奇跡の出会い

磯村勇斗(琉)自身が最も驚いているだろう。
こんなことが起きるなんて。

予想だにしないことがおこるから
人生は楽しい。
安定を求めた人生なんておもしろくない。

最近ネットフリックスで配信された
「ソウルメイト」をご存知だろうか。

私の現在の居住地、
ベルリンではないがドイツが舞台
ということもあり
食いつくように観た。

というのも
主役演じる「琉」こと磯村勇斗は
あることをきっかけに
日本を飛び出し
幼馴染の元ベルリンへ。

そこでのひょんな人と人との出会いが
彼らの人生を大きく変えていくことになる。

目次

ドイツ生活を疑似体験

全部で8エピソードという
あっと言う間に
一気見できるほどの量だ。

そのエピソードの前半と後半の舞台が
ドイツの首都ベルリンなのだ。

この作品で描かれる
琉(磯村勇斗)の姿と過去の自分の姿を
つい重ねてしまった。

それは、日本にいたときには
到底想像できなかった
ドイツでの体験が各々にとって
なくてはならない存在になっていくのだから。

日本人以外の友人ができる体験

わたしが渡独したのは2023年11月。
それから1年間は語学学校で
ドイツ語に囲まれながら過ごした。

その場所での多くのひととの出会いは
海外でのはじめての一人暮らしに
想像以上の支えを与えてくれていたのだと
この作品を通じて気づいた瞬間だった。

琉(磯村勇斗)は日本から逃げるように
ドイツベルリンに住む幼馴染の澄子
(橋本愛)を頼りにくる。

そこで偶然の出会いを果たした友人が
ヨハン(オク・テギョン)だった。
名前から察するようにヨハンは韓国人だ。

彼らが出会ったことを機に
彼らの人生、そして澄子(橋本愛)の
人生をも大きく変えていくことになる。

ここで自分の体験を振り返るようだった。
ほんとにたまたまであるが
私もドイツにきてはじめてできたのが
韓国からきた友人だった。

彼は、いまは韓国に帰ってしまったのだが
離れていてもいつも
心ではしっかり繋がっているような
感覚になれる大切な親友だ。

彼はいつの間にか
わたしの心の支えになっていたのだ。

そんな彼との最初の出会いは
語学学校が用意してくれた
寮だった。

なんと彼は私のおとなりさん。
わたしがくる数か月前にすでに
入寮していた彼は、
わたしの部屋の真向かいだった。

わたしはほぼドイツ語ゼロで
ドイツに渡ったため
彼とのコミュニケーションもはじめは
Google翻訳を使っていたのは
いまでは懐かしい思い出だ。

そもそも異国でしかも
アジアから遠く離れたヨーロッパで出会う
アジア人同士というのは
どこか安心感を感じるものだ。

しかもだいたいこぞって
日本が好きというひとが多い。
その彼もまさに大の日本好きだった。

食から、音楽から、カルチャーから
映画、ドラマに至るまで。
わたしの知らない日本を教えてくれた。

100%言葉が分からなくても、
彼が日本をものすごく愛しているんだな
というのが心の底から伝わってきた。
楽しそうにそれらについて
話している姿が大好きだった。

時として言葉以上に惹かれ合う出会い

ドイツ行きの飛行機に乗る
数日間をわたしは東京で
家族と過ごした。

これから最低1年間は家族と会えない
だろうなと、私は自分の心のなかで
静かに覚悟した。

しかしどんな時もやはり別れは
ツラいものだ。
出発当日、ドイツ行きの飛行機に乗るべく
家族で成田空港へ向かった。

別れ際、お互い涙をこらえているようだった。

わたしはやってしまった。
もうこらえきれず、嗚咽がでるほどに
泣いてしまった。

楽しみだったはずの
ようやくのドイツでの生活。
見えないことへの不安で
機内でも落ち着かないようすだった。

それからフランクフルト空港へ到着すると
目の前に広がる世界はすべて
アルファベット。

何十時間のフライトに加え、
まだドイツに着いたという実感はない。

そうして右も左も分からない状態で
大きなキャリーケースを持って
到着したのが
彼と出会った語学学校の寮だった。

彼とはどれくらいの期間を
ともに過ごしただろうか。

短かろうが
過ごした時間が濃かったがゆえに
覚えていない…

彼はとにかく酒好きで
べろべろになるくらい
飲むのがすきだった。

酒のつまみを
テイクアウトや外食するのは高いからと
好きでもない料理をよくしていた。

そしてわたしもそれに応えようと
から揚げや、チャーハン、カレーなど
いろいろ作ったものだ。

こういうやり取りを交わすうちに
わたしが気付いたことがある。

言葉以外のコミュニケーションってあるんだ。

これはドイツに来なければ分からなかったことだ。

こうして料理を作りあうことで
十分コミュニケーションは取れる。

言わずもがな料理はその人の好み味になる。
だから、その人の性格なんかがダイレクトに
発揮されるものだと思う。

上段で述べたように
彼は無類の酒好き。
だから酒にあうような濃い目の味付け。
しかしこだわるところはこだわる。

それを感じたのは、
上の写真に写る棒棒鶏だ。
とにかく肉がほわほわに柔らかかった。

このソウルメイトという作品の話に戻るが、
琉(磯村勇斗)は自身の罪を償おうと
たまたま訪れた教会で
火事の現場に遭遇し、自身の身をそこに投じる。

その姿を目撃した
ヨハン(オク・テギョン)は
自身の身を火の海へ飛び込み
琉(磯村勇斗)を助けたのが
2人のはじめの出会いだ。

琉(磯村勇斗)は、母国語の日本語と
つたない英語。
ヨハン(オク・テギョン)は
母国語の韓国語と、かたことの日本語。

彼らの出会いはこんなところから
はじまったが、前段も書いたように
言葉以上に惹かれ合う相手はいるものだ。
しかも命の恩人ともなればなおさら。

だからこそ伝えたい日本を飛び出してみる

日本を飛び出して、
いろんな国の居心地のいい友達ができると
だれが想像していただろう。

恐らく琉(磯村勇斗)も全く想像して
いなかっただろうし、私も思いもしなかった。

日本人の友人ももちろんよし。

しかし、日本以外の国の友人をもつことは
自分の可能性を無限に広げてくれるかも
しれないことをわたしは伝えたい。

以前にも書いた記憶があるが
人は出会いによって人生良くも悪くも
転がっていくもの。

しかも母国出身以外のひとと出会うことは
違う食文化で、違う生活文化で
生きてきたひとたちだ。

そんなひとたちと出会うことは
なにより楽しい。
人生に彩りを加えてくれる。

いまでも語学学校時代に出会って
いまもなおドイツに住んでいる
メキシコ出身のパワフルママがいる。

彼女のお家を何度か訪れたことがある。
毎度おもてなしのすごい彼女。
今年の年始に行ったときは
生地から手作りのトルティーヤを
ごちそうになった。

こうしてドイツではよく
まるで家族のように
出迎えてくれて、ご飯をごちそうになることは
よくある。

これも一種のコミュニケーションの
ような気がする。

日本では内と外文化がハッキリ
分かれているが、
ドイツではそこの壁が薄いというか。

中東情勢、円安で、一段と海外に出ることが
難しくなっているいま。
これを読んでいる、まだ日本の景色しか
見たことがないあなたに伝えたい。

ぜひ日本以外の景色を一度でいいから
自分の目で見て、できればそこで
数か月でもいいから生活してほしい。
そしてそこのひとたちと話してみること。

わたしにこんな世界があるって
教えてくれた多くの友人のように
今度はわたしが伝えたい。

最後まで読んでくれてありがとう!

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